2025年のスタートです
皆様にとって、良い年になりますように!
不登校(登校拒否)やひきこもり、心身症などで、
悩みを抱える子どもたちがたくさんいます。
わが子の苦しみは、
親にとって何よりも辛いものです。
子どもの力と未来を信じて、
親が今しなければならないことを考え合おうと、
道央の恵庭市で「未来の会」を開いています。
一緒に語り合いませんか。
〇2024年5月から会報は希望者に郵送しています。
希望する方は、メインページのメールアドレスにご連絡ください。
会報のページはサンプルです。
〇フリースクール『B e AT(ビート)』 のご案内
〇【恵庭に「フリ子の会」(フリーランスな子にフリまわされている(笑)親の会)ができました!】new!
〇【発達障がいの子の親の会「うたりんず」が千歳に発足】
〇【教育委員会で聞いてきました】
〇【びばっと・島松(恵庭市子どもの生活・学習支援事業)のご案内】
〇農家のお仕事体験しませんか?
例会報告
2024年5月
【夜の例会】
今月も参加者0名を心配しながらの5月の夜の例会には、
3月にも参加された2名のお母さんが参加してくれて、
世話人2名と会計さんで女性4名男性1名の計5名での、少しほっとした例会になりました。
今日来られたお二人のお母さんの子供さんは、ともに不登校を卒業して新たに高校に進学した方。
とりあえずお二人のお母さんにホッとされた心境をお聞きしようかと思ったのですが、
どうもそう簡単ではないようす。
子供さんが予想した学校とは少し異なった印象でストレスを抱えた状況でいるようで、
親として心配は続いているとか。やはり高校進学はゴールではないということでしょうか。
今回の例会の参加者はそれなりに子供の不登校を経験して、
いざ次のステップへという段階へ来た方の参加でしたが、
子供の不登校を語る際によく使われる二つの言葉について考える良い機会だったと思います。
一つは親の不安を端的に表す「先が見えない」という言葉で、
今一つはそれと対をなすような「信じて待つ」という言葉です。
先の言葉は子供が不登校を始めて2年目を迎えた親の方から聞かれることが多いように感じますし.
あとの言葉は不登校3年目に入った、どちらかというとベテランの親の方からよく聞かれる言葉だと思います。
自分の子供が不登校になる前からそれを予測できる親、
つまり子供の先が見えている親はほとんどいないでしょう。
予期しない事態になんで私の子供がとうろたえて、
さらにその状況が長く続く不安から「先が見えない」という言葉になる。
つまりこう育ってほしいという願望はあっても、
具体的にどう育つかは親であっても始めからほとんどわからないのではないでしょうか。
時間はかかったとしても親としてそれを認識することから次が始まる。
見えない先を探すより、見えている今を大事にした方が良い。
不登校も子供の主体性に基づいた生き方の一つです。
愛を注いだ自分の子供の主体性を尊重し、生きる力を信じて待つ。
ただ待つだけではありません。
子供を信じるとともに、子供から信じられる親として存在し続ける必要があります。
私たちが未来の会の例会でもよく口にする
「子供に安心していられる居場所としての家庭の保証を」ということでしょうか。
先に紹介した二つの言葉のどちらも誤りではありません。
子供の不登校を通じて親が抱く通過点での心情が言葉になって表現されたもので、
ともに親としての成長の大事な足跡です。
2024年5月の夜の例会は記憶に残る話し合いの例会でした。
【昼の例会】
昼の例会は、HPを見て初めて来てくれた方を含め8名の参加がありました。
不登校当初、多くの子供達は体調不良を訴えます。
Aさんのお子さんも病院に受診し、血圧を上げる薬を処方されました。
「起立性調節障害」と診断されることが多く、親は病気かと心配し体調を気遣います。
大抵は朝具合が悪く昼頃には元気になる日々が続き、
親は何となく違和感を覚え混乱した気持ちを持て余します。
同じ経験をしてきたメンバーたちが、子供をゆっくり休ませる事の大切さや薬についての慎重な判断、
学校とのやり取り等、自身の体験を語り合い、共に泣き共に笑いあう優しい時間を過ごしました。
2024年3月
【夜の例会】
1月2月と0名の参加者が続いて心配された3月の夜の例会には、久しぶりにお母さんが2名お見えになり、
会計さんそれに世話人2名の計5名(女性4名、男性1名)のうれしい例会でした。
例会が始まってすぐに見えられたのは、常連ですが3か月ぶりの中3の娘さんのお母さん。
娘さんが不登校を始めたころには親子仲もしっくりいかず、
母子ともに色々と苦労したようです。
少しずつお母さんの娘さんへの理解が進むにつれて娘さんも落ち着きを取り戻し、
気持ちが外に向かい、お母さんも心配するほど色々なことを始めだしたとか。
そして少しずつ自信も取り戻し、最近は高校の進学先を考え始めたようです。
先日高校の受験も経験し今は結果待ちです。
これからも色々とあるかもしれませんが、それもこれも子供の成長の一旦です。
とりあえずよかった。
もうお一人のお母さんは中3で不登校になった子供のお母さん。
先月の昼の例会に初参加した方で夜の例会は初めてです。
不登校を始めた当初は少し荒れたようですが、
お母さんがすぐに子供さんの状況を理解して不登校の受け入れが早かったからか落ち着きを取り戻し、
こちらも高校進学へ向けて進んでいるとか。
高校へ進学すれば良いというわけではもちろんないですが、
子供にとって家庭が安心していられる場所であることが保証されれば、
ほとんどの場合子供は次の生活に向かって再び歩み始めるという
典型的な例を確認することができた3月の夜の例会でした。
【昼の例会】
結構激しい雨でした。
こんな天気の悪い日には誰も来ないかもと世話人二人であれこれ話していると、
午後からTさんが来てくれました。
最近の息子さんは以前よりも落ち着いた生活をしている事、
春休み中の友人とのエピソード等を話してくれました。
毎回Tさんと息子さんの会話が目に浮かぶのは、
息子さんの言葉が気持ちを上手に表現していると、感心させられるからかもしれません。
でも多くのお子さんは気持ちを整理することや、
それを言葉にする事はなかなか出来ないのではないでしょうか。
不登校の原因を聞かれても、自分でも何故かわからなかったり、
わかっていたとしてもそれを表現することはなかなか難しいものです。
親としては不登校の原因を突き止めて早く解決したいと思うところですが、
なかなかそうはいかないですよね。
まずはお子さんの辛い気持ちを受け入れることが大切なのだと、改めて思いました。
2024年2月
【夜の例会】
今年の2月は妙に寒暖の温度差が大きい日々が続きますが、
1月に続いて2月の夜の例会も参加者のいない世話人2名だけの例会でした。
例年なら年に1回あるか無いかのことですが、昨年終盤からだともう3回目です。
近年は不登校の子供が急増していて全国では10年ほど前の13万人から今は30万人に達している状況です。
そんな中での未来の会での今の状況はどう考えたらよいのか、世話人同士での話題になりました。
コロナ禍を経験して、SNSなどネットを介した新しい不登校の親の会が最近増えてきているようです。
30年ほど前、子供の不登校が社会問題化したころに
直接親同士顔を合わせて不登校の子供の悩みを語り合う親の会が、北海道にも次々と生まれました。
未来の会もその一つです。
対面でそれぞれの親が抱えている子供の不登校での、他人には言いづらい悩みを出し合って、
自分一人ではないという安心感とともに、不登校の子供への理解と共感などを持っていただいて、
子供さんとの良好な関係を続けていただくことが当会の大きな目的の一つです。
ただ、昨今のネット社会にコロナ禍による人同士の交流が一時でも途絶えざるを得なかった時代と相まって、
顔を直接合わせての例会への参加に戸惑いがあるのも確かかもしれません。
現代を生きる人にとってはネットを通じた話し合いのほうが受け入れやすいのかも。
ひと冬の経験からそこまで考えるのは早急かもしれませんが、
未来の会でもネットの積極的な利用を図っていくか、
はたまた細々とでも従来通り参加者がいる限り対面にこだわって運営を続けて行くか、
検討を迫られる時がすぐそこに来ているかもしれませんね。
例年とは少し違った不安定な気温状況の夜に、世話人二人で結論を出すのが難しいそんな話をして、
少し早めに会を閉じた2月の夜の例会でした。
【昼の例会】
2月の昼の例会の参加者は、代表、世話人を含め6名でした。
Aさんは中学3年生のお子さんが、秋口位から学校に行く事が少なくなっていったそうです。
とても責任感が強く学校では皆のまとめ役で、先生にも頼りにされていたようです。
ずっと皆のまとめ役をしていると、時には意見の違いや不満も言われたと思います。
何事にもクラスの事を思って取り組んでいた様でした。
家族で話し合い、今は休むと言う事になり自分の思いも話してくれているとの事。
春から高校生になり新たな環境になりますが、ゆっくり進んで行って欲しいですね。
Bさんは小学4年生のお子さんで、人見知りが強く大勢の場で話す事が苦手との事。
気持ちは学校に行きたい、友達にも会いたいと思ってはいても今は、心と体がついていかない様でした。
フリースクール等などにも行ける時に行っているそうです。
お母さんも、無理はしなくて良いよとお子さんにも話しているそうです。
AさんもBさんも辛くて悩んでいるお子さんの話を良く聞いて、
寄り添っているのがとても伝わってきました。
2024年1月
【夜の例会】
一月の例会の参加者は1名(世話人)でした。
冬休み中の年初めの祭日という事もあったのでしょうか?
来年度からの例会を、祭日から外してみようかと相談しています。
先送りにしていた事をと思い、皆さんが読んでみて良かったと寄付してくださった本などの
資料の整理をして過ごしました。
いま話題の「漫画 君たちはどう生きるか」も2冊あります。
コペル君が、疑問に思う事柄を、叔父さんにヒントをもらいながら問い直していく道のりを
自分も一緒にたどり、学ぶこと知ることの楽しさや
正解のない問いを問い続けることの大切さを心に刻みました。
多くの方に読んで欲しい一冊です。
暫く顔を見ていないIさんはどうしているのでしょうか?
色んな事に取り組み始めたIさんに、つい欲が出て
「ああしたら?こうしたら?」と言ってしまったことが心に残ります。
【昼の例会】
雪が降り続き、雪かきやら車の運転の困難さから、
誰も来ないのでは?と思っていましたが、総勢4名になりました。
Tさんの息子さんは昼夜逆転が続いていて、
Tさんは夜中に起こされ心身ともに疲れている様子。
暴力的な行動もみられるということでした。
本来助けになるはずの相談機関の思わぬ対応に不信感を抱き、
今後は相談機関と距離を置こうと思っているとのことでした。
その内容を聞き、参加者全員で大きくうなずいてしまいました。
同じような経験をされていたKさんが、
子供と離れるため家を出て一日中商業施設の駐車場にいたことがあったこと。
親が決めた事は、理由をつけて不満の原因にされがちで、
はけ口として暴力的な行動に出ることもあったこと。
夫婦の役割分担でお子さんとのかかわり方が変化した事などを話してくれました。
良かれと思ってした対応が間違っていた事もありますよね。
そんな時には、すぐにそれをやめる。
そして必要なら子供に謝る、子供と話し合って意思を確認することも大切なようです。
話すことで気持ちが軽くなったり、整理出来たり、
何かを変えるきっかけになるかもしれません。
困っている方は、一人で抱え込まないで、例会に足を運んでみて欲しいと思いました。
2023年12月
【夜の例会】
晩秋と初冬を行ったり来たりの恵庭にもそろそろ冬の到来も近いと感じる12月の夜の例会は、
世話人二人と会計さんとの3名での例会でした。
例年では平均すると年に1回も無かった参加者0人の例会でしたが、今年は3回目です。
とりあえず3名での話し合いは、
先日岩見沢で行われた当会の常連でもあるK母さんが立ち上げた
不登校の子供の親の会「gem」のシンポジウムについてでした。
「漂流教室」の相馬さんをメインスピーカーに、
未来の会からは例会の世話人でもあるN母さんと私の2名がシンポジストとして参加するとともに
ほかに2名のお母さんがお手伝いとして参加され、計4名が参加しました。
シンポジウムを行ったK母さんの立ち上げた「gem」は立ち上げてから日も浅く、
参加人数には不安もあったようですが、始まってみると50名を超える会場満員の大盛況で、
高齢の方をはじめ、男性の参加者も大勢いて驚かされました。
岩見沢で今までなかった不登校の子供の親の会の誕生であることはもち論のこと、
不登校の子供の近年の急増も関係しているかもしれません。
そのうえで「gem」の会の誕生が地元で期待されている証拠だと考えることができるかと思います。
いずれにしろ新しい不登校の子供の親の会が岩見沢に力強く地元の支持を得て誕生したことに
心より喜びたいと思いました。
それにしても、未来の会の例会への以前からの常連でもあるK母さんが、
新しく立ち上げた親の会の少しでも力添えになればよいと協力させていただいた本シンポジウムでしたが、
私たち未来の会にとってはむしろこちらが勇気つけられたシンポジウムでした。
恵庭にも未来の会という歴史のある不登校の親の会が存在することを、
子供の不登校に悩む親の方に今一度伝えていく必要があると。
そんな気持ちを話し合った今年最後の12月の例会でした。
【昼の例会】
参加者は代表、世話人を含め5名でした。
Kさんの高校生の息子さんは、学校を変えて新たな環境で頑張っているとの事。
自分のペースで単位を落とさない様に、自身で決めて行動しているそうです。
お母さんもお子さんの変化を良く見ていて、お子さんも色々と話をしてくれるそうです。
Tさんのお子さんは中学生で思春期真っ只の様子。
やり場のない気持ちや思い通りにならない気持ちが、
時には怒りになりお母さんにぶつけてしまうそうです。
腹が立つ=分かってほしいなど色々な思いが入り交じるのでしょうか。
それも、成長の段階だと分かっていても、全てを受け止めるのも時には辛いものです。
お母さん自身も、自分の事を労りながら過ごしてほしいです。